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同部位の智歯を利用した自家歯牙移植

(保存不能の第一大臼歯部位への智歯の移植)

初診時の上顎の状態・主訴は右側奥歯の治療

上顎右側の崩壊し保存不可能の第一大臼歯。通例なら健全な両側隣接歯のエナメル質を削除して3歯分の金属のブリッジが入る。 審美的な損失のほか、噛み合わせの安定を障害することもある。
同側に健全で形態的にも移植に適する智歯が存在したため、これを利用し第一大臼歯部位に移植し、単独での修復を予定する。

  

移植のため抜歯した智歯。

左側は崩壊した第一大臼歯。

移植された智歯

移植後2〜4週間で仮の歯をつくり機能圧がかかるようにして、顎骨との癒着を防ぎ同時に一連の保存治療をおこなう。

修復完了

 当院では歯冠修復については、精度の高い内容で長期的に維持されることを目標にしておりますが、固定性修復やいわゆるブリッジについていえば修復物は一体化していても、噛む力に対して各々の歯は別々の動きをするため、しっかりした歯の方の修復が長い間にセメントが破壊を受け緩んだり、溶出する現象が一部みられることは避けがたい事実です。 そのため必要以上の固定はなるべく回避することも最近の傾向ですが、上記のような移植処置によってブリッジになることを避けると同時に、審美性や周辺歯の健康歯質の保護、フロスを使える清掃性の確保も図れることは、この方法の特筆すべきメリットと考えます。

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