| 祈願堂のご紹介
祈願堂は大人の店である。 洟垂れ小僧がわがものの顔で入れはしない大人の隠れ家である。 とはいえ不躾な頑固おやじの店とはまったく違う。 名物マスターは洗練された気遣いと話術、自在の職人技が絶妙にマッチした玄人で、宴会にもたったひとりの客にも心地よい酒席を提供する。
朱色と黒檀色の壁一面にはびっしりと絵馬がかかり、はじめての客人を驚かす。 ほとんどが30年来の主人の蒐集品だ。 店名どうりお堂を想起させる強烈な印象は、帰宅する新参の酔客に今宵を夢幻の出来事と感じさせるだろう。 10年以上の常連はざらにいるが、客と店に狎れきった雰囲気は皆無である。 そこが他の飲み客には気持ちが良い。 異なる境遇、異なる自分史を抱えたそれぞれの客がそれぞれの節々で足を運び自然と癒され刻を重ねる。 祈願堂はそんな店だ。 ”ひの一番" 主人の張りのある指示が店に響きわたる。
祈願堂勝手連(ファンの会)
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